電力システム改革と原子力政策の動きをどうみるか 開催報告

2016年11月6日(日) 明治大学駿河台キャンパス、リバティタワー1011教室にて

 電力システム改革と原子力政策の動きに関する緊急シンポジウムが開催されました。170名を超える参加者が集まり、大盛会に終えることができました。

 本シンポジウムでは、電力システム改革および原子力の費用負担をめぐって、何が議論されているのかを明らかにしたうえで、今後の電力・エネルギー政策はどうあるべきかが検討されました。橘川氏からは、電力・ガス自由化のゆくえ、日本政府の電源構成の問題点、原発からの出口戦略について報告されました。大島氏からは、原発のコストの全体像、各小委員会での議論における問題点について話されました。除本氏からは、福島第一原発事故の費用負担をめぐり拡大している東電救済策について指摘されました。高橋氏からは貫徹委員会の問題点と、電力システム改革の理念に立ち戻ることの重要性について報告されました。最後に、参加者の質問・意見を受けて、パネリストとの間で意見交換をしました。

 シンポジウムの動画はこちら

報告

報告①:「最近の電力・原子力政策をめぐって」
橘川武郎氏(東京理科大学教授)

報告②:「東電救済・原子力事業環境整備の現段階」
大島堅一氏(立命館大学教授)

報告③:「原子力損害賠償と東電救済策」
除本理史氏(大阪市立大学教授)

報告④:「電力システム改革は貫徹できるのか?―原子力、再エネ、自由化」
高橋 洋(都留文科大学教授)


最近の電力・原子力政策の動向について報告する橘川氏

原子力損害賠償と東電救済策について報告する除本氏

パネルディスカッション


議論をコーディネートする高村ゆかり氏