日本環境会議 >>> ニッセイ財団助成研究ワークショップ


開催にあたって(pdf版)

開催にあたって

『持続可能な社会』実現への提言 -環境再生、地域再生の視点から-


 日本生命財団は、昭和54年に人間性・文化性あふれる真に豊かな社会の建設に資することを願って、日本生命により設立されました。設立以来、助成の柱のひとつとして、「人間活動と環境保全との調和に関する研究」をテーマとして、環境問題に関する研究助成を行っております。毎年実施してきた研究助成は、これまでに25回、累計で827件、21億6,600万円に達しています。

 当財団は、これらの研究がさらに進展し、研究者間の交流や情報交換が円滑に行われることを願い、併せて、このテーマに関心をもたれる方々の意見交換の場を提供するため、「第19回助成研究ワークショップ」を開催することといたしました。
人類が21世紀以降も安定的に存続するためには、現在の社会を自然環境に調和したシステムに改造していかなければなりません。大量廃棄を改め、省エネルギー・省資源に努め、廃棄物の再資源化・適正処理によって、環境負荷を低減する循環型社会の構築が必要であることは既に指摘されています。具体的にどのような循環型社会の実現を目指すのか、マスタープランの設計、考案とその具体化が喫緊の課題となっています。人間が効率のよさと便利さを求めて、つくり過ぎ、あふれさせてしまった「モノ」を適切に処理して、自然環境の環境容量のなかに収めるために、人類社会の科学技術、社会組織、経済体制、社会倫理などはどのようなものでなければならないか、その解明がさし迫った課題です。

 今回のワークショップでは「持続可能な循環型社会を実現するために」を募集課題とする特別研究助成に採択された研究チームからその研究成果をご報告いただきます。この研究は、深刻な公害被害や環境破壊を引き起してきた20世紀を概括し、既に国の内外で始まっているさまざまな「環境再生」への取組について総合的・多角的な調査・検討を行い、それらをもとに21世紀の「持続可能な社会」の実現にむけて、具体的な政策課題を明らかにする事を目的とした社会科学・自然科学の複数分野にまたがる共同研究です。まず午前の部では、国際的な注目を集めている韓国での「都市環境再生」への取組みについて、ソウル副市長のYang Yoon Jae氏に特別講演をお願いし、神戸大学の塩崎賢明教授からのコメントと立教大学の淡路剛久教授からの基調講演をいただきます。午後の部では、日本の公害問題の原点としての水俣の地域再生と釧路、豊岡、丹沢等での自然再生への取組みに関する紹介と問題提起を受けたうえで、「環境とコミュニティの再生」「環境と産業の再生」「環境と交通の再生」「都市環境の再生」「自然・農村環境の再生」という五つのチームからの研究報告を頂き、一橋大学教授の寺西俊一氏をコーディネーターとして総合討論をしていただきます。

 今回のワークショップの開催が「持続可能な社会の実現」のために、私たちが今取り組むべきことをご理解いただき、これからの環境・地域・社会の再生に取り組むための第一歩を踏み出すきっかけとなっていただくことを、強く願っています。

財団法人日本生命財団
財団法人ニッセイ緑の財団
日本環境会議


案内(pdf版)

第19回ニッセイ財団助成研究ワークショップの案内
『持続可能な社会』実現への提言 −環境再生、地域再生の視点から−

日時:2005年3月25日(金)午前10時00分〜午後5時20分

会場:東京大学弥生講堂(東京都文京区弥生1−1−1東京大学農学部内)

主催:財団法人日本生命財団、財団法人ニッセイ緑の財団、日本環境会議

後援:国土交通省、環境省、経済産業省、農林水産省、日本弁護士連合会、日本自然保護協会、全国町並み保存連盟、日本生活協同組合連合会

プログラム:

<午前の部>

司会進行:礒野弥生(東京経済大学現代法学部教授)/井上真(東京大学農学生命科学研究科教授)

10:00 開会挨拶 ニッセイ財団理事長 小林幹司

10:10 特別講演「都市環境再生に向けたソウル市の挑戦−清渓川復元事業の意義と課題−」
ソウル副市長/元ソウル大学教授 Yang Yoon Jae (*韓国語講演:日本語逐次通訳付き)

11:10 コメント 「ソウル市の挑戦をどう受け止めるか」
神戸大学大学院工学研究科教授  塩崎賢明

11:30 基調講演 「環境再生と持続可能な社会」(*ルビ付き:サステイナブル・ソサイエティ)
立教大学法学部教授  淡路剛久

12:10 昼食休憩(60分)

<午後の部>

(司会進行)大久保規子(甲南大学法学部教授)/山下英俊(一橋大学大学院経済学研究科専任講師)

(現場からの問題提起)

13:10 問題提起1「水俣病の歴史と現実は何を問いかけているか−『水俣学』の取組から−」
熊本学園大学社会福祉学部教授 原田正純

13:30 問題提起2 「自然再生事業はどうあるべきか−釧路、豊岡、丹沢等の事例から−」
日本獣医畜産大学獣医学部助教授 羽山伸一

(研究チームからの報告)

13:50 報告1 「環境とコミュニティの再生」
東京経済大学経済学部助教授 除本理史

14:10 報告2 「環境と地域経済の再生」
金沢大学経済学部専任講師  佐無田光

14:30 報告3 「環境と交通の再生」
静岡大学人文学部助教授 水谷洋一

14:50 報告4 「都市環境の再生」
東京大学大学院工学研究科教授 西村幸夫

15:10 報告5 「自然・農村環境の再生」
明治学院大学法学部教授 磯崎博司

15:30 休憩(20分)

16:00 総合討論(80分)

コーディネーター:一橋大学大学院経済学研究科教授 寺西俊一
17:20 閉会

(*終了後、18:00-20:00 懇親会)


日本環境会議 >>> ニッセイ財団助成研究ワークショップ