市民共同発電所全国フォーラム2003 / 参加申込み・連絡先


市民共同発電所全国フォーラム2003

〜拡げよう進めよう!自然エネルギー〜
市民共同発電所全国フォーラム2003は、皆様のご協力をもちまして、下記の要領で開催、全国から約200名の参加をえて、大成功のうちに終了しました。ご協力誠にありがとうございました。

なお、当日資料集を、ご希望の皆様に有料でお配りしております。ご希望の方はおおさか市民ネットワークまでご連絡下さい。

連絡先
おおさか市民ネットワーク
osakasimin-net@sannet.ne.jp(藤永)
visionquest@ak.wakwak.com(温井)
FAX: 06-6921-5272


市民共同発電所全国フォーラム2003アピール

 「拡げよう、進めよう!自然エネルギー!」を合い言葉に、私たち「市民発電事業者」は「来年もまた輝く太陽の下、さらに多くの仲間と成果を持ち寄って出会いましょう」と交わした昨年の約束通り、科学とロマンを携えて今年もびわ湖畔に参集しました。
 サステイナブルな社会を志向する市民の手によって、1997年に発足した「てんとう虫1号」以来、共同発電所はこの1年だけでもさらに発展し、昨年の29プロジェクトから42プロジェクトに大幅増、建設計画も目白押しの状態です。中でも、市民風力発電所が北海道から青森、秋田へと拡がり、さらには静岡でも設置に向けた取り組みがされています。
 今回は、第22回日本環境会議・滋賀大会と共同開催のセッションを午前に、フォーラム独自のセッションを午後にもちました。そのため報告テーマも大きく広がりました。
 画期的な勝利判決を生み出した「もんじゅ」訴訟、地域の資源循環をめざす「菜の花エコプロジェクト」、日本で初めて自治体が電気生産奨励金を拠出した「びわ湖・お陽さま基金」、太陽光では初めての「京都グリーンファンド」のおひさま発電所、地域通貨と組み合わせて太陽光発電を設置した野洲町、いち早く風力発電事業に踏み出した久居市、行政との協働事業を進めるNPO等の報告とともに、会場内外での活発な意見交換が行われました。
 政策に関する議論の中心は、日本のエネルギーのグリーン化を阻む「新エネ特措法(RPS法)」の問題でした。自然エネルギーに関する欧州の最新情報、市民運動の役割、新エネ設備認定問題、設置者が損をしない仕組み作りに向けた課題なども報告されました。それらを通じて、以下のような諸点が鮮明となりました。

1)エネルギー政策、エネルギー基本計画において、市民の力と自然エネルギーの普及が重要視される必要があります。
2)自然エネルギーの普及拡大を後押しする制度を強化すべきです。ヨーロッパ諸国のように、太陽光や風力によって生み出されるきれいな電気の「固定価格買い取り保証制度」が必要です。

この課題を達成するために、私たちは今後以下のように行動します。

1) 原子力に頼らず温暖化を防止し、地域の力を生かす市民共同発電所設立の取り組みをよりいっそう拡げます。
2) 自然エネルギー普及のための制度的枠組みをつくるよう、自治体、国に対する働きかけを強めます。
3) 市民共同発電所の課題と経験を交流するために、来年も市民共同発電所全国フォーラムを開催するとともに、恒常的な組織づくりを開始します。

 市民は自然エネルギー導入の先頭に立っています。会場を飛び交った「こうしよう」「ああしよう」という声、「またあいましょう」と同じ思いをもつ仲間の輪はすぐにひろがります。今こそ、市民のパワーを発揮しましょう!

2003年9月15日
市民共同発電所全国フォーラム2003参加者一同


市民共同発電所全国フォーラム2003の記録

とき  2003年9月15日(月曜日、祝) 9:00-17:00

ところ 滋賀大学彦根キャンパス (案内図
    〒522-8522
    滋賀県彦根市馬場一丁目1番1号


主催:市民共同発電所関西連絡会議/太陽光・風力発電トラスト/KLES/びわこ・お陽様基金

資料代(参加費)3,500円(学生2000円)(※)

9月13〜15日の期間に日本環境会議滋賀大会も開催されています。日本環境会議(9月13、14日)と市民共同発電所全国フォーラムの両方を参加される場合は4000円となります。ご注意下さい。

 市民共同発電所全国フォーラムのみの参加→3500円
 市民共同発電所全国フォーラム2003+日本環境会議滋賀大会の参加→4000円
 日本環境会議のみ参加→1500円

参加申込み

  インターネット上、もしくはファクスでお申し込み下さい。
  申込みは、こちら。 (案内チラシ (pdfファイル))
開催趣旨
1997年の地球温暖化防止京都会議を前にして、全国で初めての市民共同発電所「てんとうむし1号」が市民40人の出資者でつくられました。この太陽光発電装置は降りそそぐ太陽の恵みと、自然エネルギー地域に灯りをとして命名されました。

その後、市民共同発電所は全国各地に瞬く間に広がり、地域を変える動きにつながっています。
昨年の第1回全国市民共同発電所フォーラムは、全国各地で取り組まれている「市民共同発電所」のメンバーや関係者、関心の有る市民が集まり、その実績や課題を中心として議論を進め、さらにその拡充を図ろうと開催されました。
今年のフォーラムは、ネットワークをさらに広げるために、午前のセッションを日本環境会議滋賀大会との共催で開催します。
午後のセッションでは、最近のRPS関連の政策動向を踏まえた市民共同発電所の方向性をさぐるとともに、市民共同発電所の経験交流と企業・行政とのパートナーシップのあり方について議論します。
未来の子どもたちが安心して暮らしていける地球環境を守るために、一人でも多くの人達の参加を呼びかけます! 
プログラム
午前のセッション: 全体会1 サステナブル・ソサエティーとエネルギー
(9:00〜12:00)
(日本環境会議滋賀大会と共同開催、※日本環境会議滋賀大会第4分科会と同じです。)

8:30 受付開始

9:00 開会

コーディネーター:長谷川公一(東北大学)、津留崎直美(弁護士)
コメンテーター :水谷洋一(静岡大学)

1.「もんじゅ」廃炉は持続可能な社会への第一歩(アイリーン・美緒子・スミス、グリーン・アクション)
2.欧州の再生可能エネルギー普及と市民の役割(和田武、立命館大学)
3.市民の取り組み
1)バイオマス利用と市民(藤井絢子、滋賀県環境生活協同組合)
2)市民風車が創りだす地域社会の希望(三上亨、グリーンエネルギー青森)

午後のセッション:市民共同発電所全国フォーラム2003独自企画
(13:30〜17:00)

1.全体会2 「グリーン電力政策を巡る新たな動き」 (13:30〜15:00)

進行:藤永延代(大阪市民ネットワーク)、大島堅一(立命館大学)

 1)長谷川公一(東北大学)「グリーン電力と市民」
 2)飯田哲也(環境エネルギー政策研究所)「グリーン電力政策を巡る新たな動向と課題」
 3)中川修治(太陽光・風力発電トラスト)「新エネ利用特措法(RPS法)の持つ問題点」

15:00−15:15 休憩

2.分科会 「経験の交流」(15:15〜17:00)

分科会1:市民共同発電所設立の経験交流

進行:和田武(立命館大学)、藤井絢子(滋賀県環境生活協同組合)

1)「滋賀のお陽様基金の取り組み」溝口弘(びわこ・お陽様基金)
2)「きょうとグリーンファンドの取り組み」大西啓子(きょうとグリーンファンド)
3)「高知の市民共同発電の取り組み」安岡富士子(21世紀地球市民の会)

分科会2:市民と行政、企業とのパートナーシップにもとづく事業推進のあり方

進行:飯田哲也(環境エネルギー政策研究所)

1)「京都におけるグリーン電力制度の可能性」豊田陽介(京エコロジーセンター)
2)「太陽光発電・地域通貨をめぐる野洲町の経験」遠藤由隆(野洲町政策企画班)
3)「行政との協働の取組」佐藤一子(ソフト・エネルギー・プロジェクト)
4)「久居市における風力発電事業の取組みについて」久居市


市民共同発電所全国フォーラム2003 / 参加申込み方法