第7回東日本多重災害復興再生政策検討委員会全体会合
 2012年5月25日(金)15:30-17:30 東京大学工学部14号館8階会議室にて
 第7回の全体会合では、まず、窪田亜矢氏(東京大学)が、岩手県大槌町の歴史文化資源調査と復興まちづくりをテーマとする報告を行いました。その後、窪田氏とフロアとの間で質疑応答・意見交換が行われました。
(文責:藤谷岳 写真:石倉研)
報告:窪田亜矢氏(東京大学)
「大槌の歴史文化資源および赤浜集落の復興計画」
 窪田氏は、復興まちづくりの論点として、集落の原型を明らかにすること、復興したいものは震災前の風景にあること、被災を繰り返さないこと、刻々と変化する状況に柔軟に対応すること、そして、復興のビジョン+アクションへとつなげていくことを提示しました。そして、この観点から行った、大槌町の被災状況、震災前の状況、自然と歴史、復興まちづくりの現状に関する調査の成果を報告し、復興まちづくりの今後に向けての課題と学ぶべきことを提示しました。最後に、その一つの方向性として、赤浜集落の復興計画とその経過を紹介しました。
大槌町調査から見えてきた論点を報告する窪田氏
 
質疑応答と総合討論
 ボトムアップ型・住民参加型の合意形成に関して盛んに討論されました。行政と住民との間のみならず、住民間の意見・利害関係の調整にも多くの課題があることが確認されました。また、行政組織が壊滅状態になった大槌町は、全国各地の自治体からの応援型の行政体制となっており、復興を担うための行政組織とそれを担う人員を今後どのように育てていくのかという点についても議論されました。さらに、漁協の破綻という苦しい状況下で、漁業や漁業集落のこれからを考えていくことの重要性についても意見が交わされました。
 

 
JEC 日本環境会議